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Jul 5, 2016

おはなとおしゃべり

こ の 世 界 で 出 逢 う ひ と は、み ん な、運 命 の ひ と。

Text by Ai /Photo by Mikako

ai

おはなは だまっているようで

じつは とっても おしゃべり上手。

こころがぐるぐるしたときは

おはなのこえをきいてみましょう。

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☆こんにちは:) 

*こんにちは:)

☆今日はバンクーバーの病院で、フラを踊ってきたよ。入院中のおじいちゃんとおばあちゃんたち、少し泣いてた。『Aloha Mahalo』踊ると、わたしもいつも涙がでる。

*うん:)

☆みんな、もうあんまり、からだも表情も動けなくなっているのに、だからこそココロには、見えなくてもほんとうに、スポンジみたいに染み込んでくれているのがわかる。その存在自体の美しさに、愛おしくて涙がでる。

*死の近くにいる人は、生の近くにいる人と同じくらい、たましいの光をよく吸収するんだ。“大いなる存在”のとても近くにいるから。

☆守られているということ?

*そう:)

☆『Aloha Mahalo』はトクベツな歌だよ。

*うん。あの歌は、きみのココロとつながっている。きみのお母さんのたましいとも。

☆病院は、特別な場所なんだ。哀しいけど。お母さんとずっと近くで、一緒にいられた場所。

*だから、きみがそこで踊るとき、お母さんも一緒に踊ってる。

☆だから涙が出るんだ。うれしくて。

*踊りは、歌も、音楽も、たましいたちと、“大いなる存在”とつながるためのツールだよ。いつでも歌って。踊っていて。前の人生でも、いつでもそうしていたように。

☆よしさん(フラの先生)が言ってた。フラを踊る人は、フラのかみさまに呼ばれてるんだって。

*そうだよ:)どんなことでも、今この人生でやっていることは、前の人生で何度も愛し合ってきたこと。それを見つけるたび、深めるたび、きみのたましいはキラキラ輝きを増す。

何がきみを喜ばせるかをちゃんと知っていれば、ぜんぶは点と点でつながって線になり、線が織かさなって立体になり、ほかひとたちが紡ぐ立体とも出逢って、つながっていく。

☆そうやって誰かと出逢って、でも別れていくことの方が多い。お別れは哀しい。出逢いが愛おしいほど。

*ほんとうは、すべてのものはただ“出逢ってる”だけなんだよ。出逢いも別れも、同じいのちの、別の“かたち”にすぎない。

☆どういうこと?

*この世界のぜんぶは、小さな小さな粒子たちが響き合って奏でる音楽みたいなもの。それが形を変えながら交じり合って、描き出しているのが、この世界。光に映る虹みたいなもの。実体はないんだ。

☆でも、わたしたちの感情は動くよ、とても。哀しい、愛おしい、苦い、甘い気持ちにも、実体がないの?

*きみたちは虹を美しいと思うだろうけど、その色を織り成す粒子同士が、どれだけ全身全霊でいのちを味わっているか想像できる?

☆虹は虹だよ。とてもきれいな。

*そう。虹がきれいなのは、その一番最初の原子たちそれぞれが、深く深くそのいのちを感じて生きているから。だから虹を見上げたら美しいと、奇跡だと思わずにいられない。きみたちの存在も、宇宙からみたら同じなんだよ。

☆う~ん。ここにいるわたしからは、わからないこともあるな。

*そうかもしれないね:)虹はね、太陽と雨と時が映し出すアート。きみたちも同じように、素晴らしいアートを見せてくれてるんだよ。

☆そうなのかな。

*そうなんだよ:)宇宙は、へその緒みたいにつながって、いつでも、きみたちが感じるすべてのこと一緒にを感じている。

☆じゃあ、わたしたちが苦い感情を感じたら、宇宙はどう思うの。

*苦しみも愛おしさも、どんな感情も、きみたちがつけた“色”だよ。「赤がよくて、オレンジがよくない」ってことはないでしょう。起こることは、ただ存在してる。それにどう意味を付けるか、そこから何を見出すか、それを宇宙は感じてる。そしてきみが感じたことが、この世界をつくっていく。

☆うん。

*頭でつくった“意味”にとらわれすぎないで。今存在していること、感じていることすべてが、ほんとうに美しいこと、それだけを知っておいて。

☆ハワイは、それを思い出しやすい場所だったのかも。

*そうだね。海、太陽、風、土、木々、すべてのエレメントが揃ってる。人間も、同じエレメントでできているから、本来の姿に還りやすい。

きみが愛する場所は、きみそのもの。きみがハワイ。きみが日本。きみがバンクーバー。世界のどこにいても。

☆うん。だからここで今、新しく自分をつくっているところ。いろんな変化があるけど。甘いことも、苦いこともあるけど。

*赤ちゃんの最初一歩がとても素晴らしいように、勇気ある挑戦を、宇宙はとっても祝福してる。だから、いろんなことを感じながらも、まず自分といっぱいつながって。まずは、きみ。それを忘れないで。

☆つい忘れちゃう。

*こうしておしゃべりしてる、そういう時間を大切にして。そしたらぜんぶが動き出すよ。

☆そうだね。

*きみ自身が一番のクライアント。一番のパートナー。大切に取り扱って。そしたら同じように大切にしてくれる人が自然とやってくる。

☆うん。そう想う。とても大切にしてくれる人がいたし、今もいる。

*それは、きみがそのひとたちのことも、大切にしてあげたから。愛も憎しみも、同じエネルギーを交換し合う。少し与えれば少し、たくさん与えればたくさん、返ってくる。

☆どんなにいっぱい交換しあっても、別れはくるんだね。

*“別れ”はない。かたちを変えるだけ。ほんとうに出逢ったものに、別れはこない。その一部になって、生きていくだけ。

☆でも、一生一緒に生きていくひとと、そうじゃないひとがいるよ。どうして?

*この世で出逢うひとは、みんな“運命のひと”なんだ。お互いに、何を、どれくらいの期間で学び合うか、たましい同士が決めてきてる。3日でも、30年でも、それぞれに尊い。一緒にいる期間の長さじゃないんだよ。

☆でもわたしも、一生を一緒に学び合う家族が欲しいなあ……。

*“欲しい”じゃなくて、もういるんだよ。きみのいる世界のすべてが、きみの家族。それに気づいたとき、きみの言う“家族”のかたちになっていく。

☆うん。そんな気がしてる。

*今、何が足りないということではなくて、そのことに気づくだけでいい。

☆そうだね。

*そのために、まずは、きみ。きみの人生の真ん中にいるきみ自身が、かみさまなんだ。大切にして、声を聞いて。きれいな花や水をあげて。歌と踊りを捧げて。

☆「肉体はかみさまが宿る寺院」って、よく言うもんね。

*そうだよ。だからね、こうして向き合ってくれて、ありがとう。

☆わたしも、ありがとう。

*いつでもここにいるから:)

☆うん。ありがとう:)

☆:)

*:)

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Mikako Chiba / 撮る人

バンクーバーを中心に活躍するフォトグラファー。ウェディングやエンゲージ、ファミリーフォトなど、その人の内側にあるストーリーやキラメキを写し出す写真たちは、見る者の心をあたたかく震わせる。人物写真はもちろん、やさしく切なく物語を紡ぎ出す風景写真にも定評がある。

http://www.mikakochibaphotography.com/

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SasakiAi
コピーライター/ライター/作家として、ことばで人を幸せにする仕事をしています。近年は、絵本「まっくろ鳥とんだ」、ショートストーリー「Ku: Cafe in Vancouver」をはじめ、絵本や小説など、たましい にやさしく語りかける物語を日々創作中。www.lovelyoreo.com/ また、海外に興味のある人をサポートするウェブメディア「StartS」の編集長としても活躍中!http://media.skypiea.ca/
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