Magazine
Dec 1, 2018

絵物語に「ヒカリ☆」をみっけ

「ごほうびのような」

-日常に煌めきを-

『きょうは そらに まるいつき』
著者:荒井 良二 / 株式会社 偕成社

Photo & Text by Emily

emilu-n

個人的に魅力的に感じる「絵本」というのは、
文章がなくても、
「絵」だけでストーリーに心がわくわくする、
読み手が置いてけぼりにならない、
何を伝えようとしているのかを読み手が感じ取りやすい、
読み手に想像をゆだね、
受け取り方そのものを自由に与えている絵本だ。
言葉が少なく、
描写が綺麗で、可愛くて、惹きこまれるほど美しくて、
そして、丁寧なこの絵本は、
「だいじょうぶだよ」
「みんな繋がっているよ、いつも繋がっているよ」
「きみだけじゃないよ」
「いつもみているよ」

を伝えてくれる優しさと、

そして、
「ときどき、
月のようにたかーーいところから、
みてごらん」
そんなエールも送ってくれている気がした。

満月の日に、偶然出会った絵本。


emily_dec

ゆらゆらゴトゴト、乳母車から空を見上げる、この星に生まれたばかりのあかちゃん、
バレエの練習終わりにバスから空を見上げる女の子、
遠い、遠い、山の中で遊んだ帰り道のくまたち、
買ったばかりの新しい運動靴を抱えて、バスから空を見上げる男の子、
ミシンの仕事を終えて、カーテンをしめるところで空を見上げる洋服屋さん、
集まるたくさんの猫、
海で大きくはねるクジラ、
ギター弾きの演奏家、
大切に大切にわが子を抱く母親、
食器を洗うおじいさん、コップを片付けるおばあさん、キャンプやダンスを楽しむ人々、

それぞれが、煌めきをもち、自分に純粋に生きているひとたち、

見上げればみな同じ空。

空には、まるい月。

あかちゃんが空を見て、
月の優しい光を受けて、
笑っている。

そしてこう書かれている。
「それぞれのよるに ごほうびのような おつきさま」

「ごほうびのような」

私は、
嬉しくて、
嬉しくてたまらなかった。

こんな言葉を伝えてくれるこの絵本に、
感動した。
純粋に、
とても 感動した。

いつも、
みんな、
そらのした。

「ごほうびのような」を、
歓びをもって感じたい。

たくさんのひとが、
「ごうびのような」に出会い、気づき、
「ごほうびのような」をうけとる、

「煌めき」をもって、日常を、生きていますように。

LOVE

The following two tabs change content below.
emily

emily

ホテルマン・英会話学校マネージャー・大学助手の経験を経て、現在はキャリアカウンセラー・講師・イベント企画運営に従事。個人活動として「自分を知る」「解放する」「踏み出す」きっかけの提供を行う。幼少の頃から歌うことが大好きで現在は地域の音楽活動も行う。昔から夢からのメッセージを受けやすく、ある神社との繋がりを大事にしている。「楽しいこと」「魂が喜ぶこと」「表現・創造すること」が好きで感受性が強い。少し波乱万丈な人生を送っているシングルマザー。
Comment





Comment