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Feb 2, 2019

頭蓋骨調整への旅

~整体は日本の伝統芸能~

Photo & text by Koto Tadahiro

現代においては医学が発展し命が救われることが多くなってきました。
昔では助からなかったと思われるような症状も優れたクスリや治療法の確立で治癒することも。
いろいろなケースがありますが人間が人間の命の長さまでもコントロールできるような場面もしばしば。
その分野では様々な問題を抱えているという側面もありますが・・・
いろいろな治し方がある中でいかに自分の症状にあった治療法を選択するのかが症状を抑えるための、また場合によっては命を救うためのカギかもしれません。
 
いわゆる西洋医学といわれるものは戦争が起こることで発展してきたという説もあります。
戦争のような危険な場所であらゆる怪我や病気が起こります。
そこで緊急時に手術をしたり戦地で流行する伝染病などを防ぐためいろいろな薬が開発され進化した経緯もあるのではないでしょうか。
 
一方整体と言えば東洋医学にカテゴライズされます。
いわゆる体を切ったり化学薬品を使わない治療法ですね。
 

これは昔からある民間療法の一部。
整体は手で触って人を治すため徒手療法ともいわれています。
こういった徒手療法、古くはエジプトの絵画やメキシコの古代文明の壁画などにも描かれているもっとも古くからある仕事のひとつでした。
 

知識としては知っていましたがこの整体という概念は日本独特のものなのです。

昨年中国に行って私の研究している『ことう式あたまの整体®︎』という頭蓋骨療法を中心に全身の整体術を中国のプロの施術家の先生方に教えてきました。
そして話を聞いてみると中国には鍼と推拿(すいな)と呼ばれる一種マッサージのようなテクニックが中心で僕が行なっているような骨格の歪みを正す『整体』という概念はまったくと言っていいほどないのです。
どうしても東洋医学=中国という概念は外せないですよね?
しかしそれが故に日本の整体の技術に興味があり中国からオファーされたのかと実感しました。

中国では大勢の生徒の目の前でデモンストレーションをするたびに感嘆の声があがり中国人が関節を整えるという概念がない実感がありました。
僕たち日本人の生活の中には比較的入り込んでいる整体という施術方法。
これは日本独特の進化を遂げたメンテナンス方法だったのです。

そうなるとこれはもしや日本の伝統芸能か?
そんなことが頭をよぎりました。
 
日本ではいわゆる按摩といわれる施術が伝統的であり強めの刺激が好まれます。
その応用編として関節までアプローチして関節のねじれを取るような施術が発展してきたのだと思います。

これからも中国だけでなく世界の人々に日本の整体という概念をシェアしたい。
強く思える中国での出来事でした。

僕は『整体』という日本の伝統芸能を守り、日本の先生方だけでなく世界にこの技術を伝えていく使命感に駆られています。

※写真は中国での授業の風景です。皆さんグイグイ寄ってきます(笑)

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KotoTadahiro

KotoTadahiro

1971年東京生まれ。大学卒業後2つの会社、フリーライターなどの経験を経て26歳の時に直感的に整体業界へ。 整体の専門学校を卒業後5年で6か所にて修行。 2004年横浜市日吉にて独立開業後自由が丘、奥沢にてサロンを展開。 2016年屋号をK-styleから整体サロンSolecka(ソレシカ)に変更。 頭蓋骨の研究を始めて約10年。独自の頭蓋骨調整法で全国よりクライアントが集まる。施術家向けのテクニックDVD作品を出すのと同時にコトー流の整体をマスターした療術家を育てるべくセミナーを12ブランド展開して後進の育成に努めている。
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