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Oct 31, 2016

和なこと体験記

霜月

~和菓子作りで触覚の妙

Photo  & Text by Megumi Nishijima

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実家は洋菓子屋を営んでいましたが、子供の頃から和菓子が好きでした。生クリームよりも、あんこ。スポンジよりも、もち。「いつか樽いっぱいにあんこを食べたい」と息巻いていたあの頃が懐かしい。大人になった今、樽いっぱいのあんこを食べようと思えば食べられる境遇にありますが(大人食い)、結局やってみたことはありません……。しかし、今でもやっぱり和菓子は大好き。そんなわけで、今回は和菓子作りを体験してみることにしました。

訪れたのは、鎌倉にある創作和菓子屋「手毬」さんの体験教室。毎月、季節の和菓子を一品、作ることができます。

この日作るのは「てまり菊」。コロンとしたフォルムとやわらかな色合いが愛らしい練り切りです。こちらが、先生のお手本。

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材料は、すべてキットの状態で各テーブルに用意してあり、先生の指示でこねたり、練ったりしていきます。

手のひらでコロコロと丸めたり、指先を使って生地を伸ばしたり。作業していると、自然と微細な感覚に意識が向いていきます。薄く伸ばした生地の上にあんこ玉をおいて、指先で生地を伸ばしながら包んでいくのですが、力加減の難しいこと! 包もう、包もうとすると自然と力が入ってしまい、あんこ玉がビチョンとつぶれ、あぁ、なんかもうはみ出そう……。

一人ずつ巡回している先生に、「どうしてもあんこがはみ出てしまいます」と言うと、「うまいこと押し込んで、見えなければ大丈夫ですよ」と優しく声をかけてくださいました。忍法、ごまかしの術。

四苦八苦しながら、私が作ったてまり菊がこちらです。

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外側は白と黄色の生地の混ぜ具合で、黄色を強く出すとか、淡いイエローにするとか、色味が調整できます。無論、私にはそんな計算などできないので、結果的にこうなった、という感じですが……。

中央の花芯は、木型にピンクの生地を詰めて、ポンと押し込むようにしてつけます。最後の仕上げ!という感じで、楽しい工程でした。

中は、こんな感じ。

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頑張って包んだあんこです。練り切りって、求肥が入っているから、ちょっとねっとりしているんだなぁと、今回作ってみて初めて知りました。

あんこたっぷりで、おいしかった〜!
しかし、とにかく手のひらで練って、丸めて、というふうにずっと手で触れているので、これだけ触っていると出来上がったお菓子には、作り手の思いやエネルギーがしっかりとのっているだろうなぁと思わされました。できれば気持ちよく、和菓子作りを愛して、楽しんでいる職人さんが作った和菓子を買いたいなぁ、と改めて。

得意料理「練り切り」と名乗れる日を夢見て、またチャレンジしてみたいです。


今月の教訓:手作りのものには、作り手の思いやエネルギーがのっている




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Megumi Nishijima

Megumi Nishijima

文筆家、編集者、ヨガインストラクター、数秘リーダー。東京在住。 自分軸で豊かに生きる大人のためのコミュニティ「hatobaの会」発起人。幼少期より物語や言葉の持つ力に惹かれ、現在は出版業界に勤務。25歳でヨガを始めたこときっかけに、心・体・たましいのつながりに興味を持つ。「地に足のついたスピリチュアル」をテーマに、五感で感じたことを大切にしながら、自分の思いや体験を綴っている。
Megumi Nishijima

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コメント2件

アバター  | 2016.10.31 23:29

和菓子 最近気になっていました。
自分で作ったのもきれいですね!素敵

Megumi Nishijima Megumi Nishijima | 2016.11.01 14:37

>夢さん
はい、初めてでも、意外とキレイに作れてビッリでした^^
機会があればぜひ挑戦してみてください〜

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