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Nov 1, 2016

スパイス日記

Saffron(サフラン)

Photo & Text by Tamako Louie

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バンクーバーは紅葉と同時に雨の季節に突入、これから暫くは暗く冷たく濡れた毎日が続きます。正直この時期のお天気は苦手、お外に出るのも億劫になりがちで、何年経っても慣れないのですが、其処此処で目にする紅葉はそんな曇った気持ちを温かくほぐしてくれます。バンクーバーの紅葉は黄色からオレンジ、赤へと様々な色合いが重なり、公園や広場はもちろん、街路樹や近所の庭先、至るところに自然のエネルギーを感じます。その色の変化はちょうどチャクラをグリーンからレッドへ、エネルギーが上から下に降りていくようで、季節の移り変わりを眺めていると、濡れた街もまんざら悪くないと思えてくるから不思議です。

さて今月はサフランのお話し。サフランというと高価で繊細なオレンジの針のようなスパイスを思い浮かべますが、どんなお花かご存じですか?サフランはクロッカスの仲間で見た目はクロッカスそのものなんです。観賞用をクロッカス、食用をサフランと呼び分けており、クロッカスは春咲き、サフランは秋に開花するという点が大きな違いです。サフランは料理の色や香りつけとして使われますが、他のスパイスと同様で、古代から薬用としても用いられ、鎮痛沈静作用、特に女性特有の障害、更年期障害、月経に関わる不調、頭痛やめまいに効果がある事で知られ、漢方としても利用されています。トルコやインドでは更年期障害やイライラ解消にサフラン・ティーが一般的。サフランは色が水に溶けやすいので、水に浸して利用する煮込みやスープに適しており、パエリア、ブイヤベース、リゾット、サフランライスなど、鮮やかな色と香りを楽しむお料理に使われています。黄色の色つけと言うとターメリックがありますが、こちらは油に馴染みやすいので、炒めて香りを出したり、油を多くつかう煮込み料理にはターメリックの方が相性が良いので使い分けて下さい。

サフランは繊細で高価なイメージですが、スパイスとして利用されるのは雌しべの部分で、この雌しべは1つの花にたった3本!これを手でひとつずつ摘み取るわけですからお値段も高価になる訳です。実はこの雌しべ、3本に見えますが、花をほどいてみると1本の雄しべの先が三本に分かれています。そして1gのサフランを作るにはなんと150個の花が必要というとんでもない作業です。もちろんサフランにも等級があり、色、雌しべの分量、花びらなど混合物の入り具合でお値段が変わります。トルコを訪れた時に、街はずれの屋台で大量のサフランが破格値で売られていてびっくりしたのを覚えています。たぶん等級が低いものだと思うのですが、私が見た限りでは判断つかず、支障はなかったので、こういう手頃な二級品?でももっと各地に出回ってくれたらよいな~と思います。因みに産地として知られるインド、カシミール産の最高級サフラン(雌しべの上のほうだけを集めた、濃いエンジ色)はアーユルベーダの薬用として取引されるそうです。

サフランを使う時のコツですが、トースターやオーブンなどでほんの少し乾燥させたものを指で潰し、粉状になったものを入れると香りと色がきれいにつきます。跡形なく色むらもないので、ちょっとしたひと手間で仕上がりが良くなりますし、食べても気になりません。世界一高価なスパイス「サフラン」、女性特有の悩みに効果を発揮してくれるので、自分へのご褒美に、ぜひサフランを活用してみて下さい。

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Tamako Louie

Tamako Louie

パステルシャインアート・セラピスト、オーラソーマ&現代レイキプラクティショナー 東京でのOL生活をへて結婚と同時にカナダへ移住。オーラソーマでの体験をきっかけに、レイキ、エネルギーワークを学ぶ。 近年は癒しと浄化を促すヒーリングアート「パステルシャインアート」を通しての活動にも力を入れている。
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