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Aug 31, 2017

数学的妄想

神秘のマカバ

Photo & Text by Nobuko Igaki

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マカバって何だ

2つの三角錐( 正三角形を4面もつ正四面体 )が逆向きに噛み合った構造をマカバという。星型正八面体と呼ばれることもある。マカバを折り紙でつくる方法をyoutubeで見つけたので、自作してみた。夏休みの工作です。折り紙12枚を使用して、1時間ちかく格闘してなんとか完成したのが、冒頭の写真。慣れたら、もっと短い時間でできるだろうが、折り鶴を12個つくる以上の労力がいる。もっと簡単につくろうと思えば、マカバ作成キットなるものもネットで手に入る(楽學空製)。一枚の紙に書かれたマカバ設計図を切り取り、折れ線にそって組み立てるだけでよい。ただし、その注意書きには、「この作業はかなりの集中力を要しますから、すぐに諦めないようにしましょう。」と書いてある。挑戦心をあおっていますなあ! この作成キットには、あっさりと次のようにスゴイことが書いてあった。

「マ」= Mer = 二重反転の光

「カ」= Ka スピリット

「バ」= Ba 肉体

マカバの意味は、「スピリットと肉体のあいだに相互作用をもたらし、ある世界から別の世界へと変換させる二重反転の光のエネルギーフィールド」です。

 

マカバとの出会い

そもそも何故、こんな楽しい夏休みの工作をしたかと言えば、今読んでいる本の中に、たまたま「マカバ構造」という言葉が出てきたからである。著者の吉野信子さんに先日お目にかかったときに、ご紹介していただいた「カタカムナ 数霊の超叡智」という本である。「マカバ構造」というのは、初めて聞いた言葉でした。これはなんだ? と思って、ネットで調べてみると、なんだか神秘的な意味が、ぞくぞく出てくる。たとえば、「脳の中心に位置する松果体がこの構造をしていて、松果体が活性化すると、くるくると回転し違う次元へ移動できる」とか、「新たな現実を創造することができる」とか、あるいは、「マカバ構造は人間のオーラの完全形を表す」、「宇宙と生命の神秘がすべてこの構造から生まれる」など。面白いのは、地球に内接し北極と南極を頂点にするマカバにおいて、極地以外の頂点が北緯19.5度と南緯19.5度に位置し、この19.5度という緯度に、各地のパワースポットが並んでいるらしいことである。メキシコのテオティワカン遺跡、ハワイ島マウナロア火山、日本が入るほどの巨大なサンゴ礁グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)などがその例である。また、ザトウクジラは、その緯度のあたりで出産と子育てをするそうだ。

 

マカバのマ

マカバの、2つの三角錐で囲まれた中心部分は、「マ」と呼ばれる。漢字の「間」を連想させる。マカバ構造の影を真下の平面に落とすと、六芒星(ダビデの星)の形になるのだが、平面上で言えば、その中心の六角形の部分が「マ」に相当する。吉野信子氏によれば、「マ」は、すべてを受け入れる受容という意味であり、命を生み出す子宮の役割をするところで、開いたり閉じたりするそうだ。それは一体どんな動きなのだろう? 3次元で説明できるものだろうか?

 

日本の古代文明 カタカムナ!?

吉野氏の説では、ヒ、フ、ミ、ヨ、イ、〜の48個のカタカナ全部の文字が、1〜48の数霊(かずたま)にこの順で対応をしていて、その48個にはそれぞれ意味があるという。ヒ(1)、フ(2)、ミ(3)、ヨ(4)、イ(5)、〜と数を数えるのが日本の古来の数え方なので、この考え方は自然だ。ところで、このヒフミヨイ〜って、そもそもなんだろう? と考えたことは、そう言えば一度もなかった。それが、1949年に兵庫県六甲山系のカタカムナ神社の御神体として古くから受け継がれてきた巻物から発見されたというのだ。そこには、古代文字で右渦巻き状に、80首の五・七調のウタが書いてあった。これがいわゆる、カタカムナ文献(カタカムナウタヒ80首)である。80首のうち、第5首と第6首をここに記す。

第5首「ヒフミヨイ マワリテメグル ムナヤコト アウノスベシレ カタチサキ」

第6首「ソラニモロケセ ユ(エ)ヌオヲ ハエツ(イ)ネホン カタカムナ」

注) (イ)、(エ)は、ワ行の変字体

上記の2首をみると、最後の「カタカムナ」を除けば、日本語の48声音が一音も重ならずに詠われているのがわかる。「いろはにほへと〜」のようなものである。そして、第5首の中に、現在でも使われている1から10までの数え方「ヒフミヨイ ムナヤコトっつなつっつこのつ」が入っている!

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マカバの意味

吉野氏の説にそって、マカバの意味を紐解いてみよう。ワクワク。まず、先ほども述べたように、「マ」(6)は、「受容」という意味をもつが、六番目ということで、「ム」の「広がり」という意味もあわせ持つ。ここで、「ム」は、なにもない「無」ではなくて、エネルギーの凝縮が拡散されるという意味だという。「マ」が、「受け入れ」と「拡散」の両方の意味をもつということと、閉じたり開いたりすることと関連があるのかもしれない。

次に、「カ」(25)の意味は、チカラで、重力のことを示す。✕(かける)という意味もある。

最後に、「バ」の意味だが、まず、「ハ」(42)」が引き合うという意味で、それに濁音がつくと意味も符号も反対になり、「バ」(-42) は、外向きに引き合うという意味になる。

以上のマカバの意味を統合すると、なんだか、新しいものが生まれそうな感じです。「子宮に受け入れて、そこでチカラが働き、掛け合わされ、外向きに引き合う」ということから、DNAの二極化により開始される細胞分裂を連想するのは、わたしだけであろうか?

 

マカバを数霊で読み解くと

さて、次に、マカバを吉野理論にしたがって、数霊で読み解いてみよう。ドキドキ。まず、「マ」、「カ」、「バ」に対応する数字が、それぞれ、6、25、-42 であり、これを合計して、

6 + 25 -42 = -11

ここで、11の意味を調べると、「引き寄る」である。-11は、マイナスがついているので、その受身の意味となるから、「引き寄せられるもの」ということだろうか。ああ、だから、こんなにもマカバに引き寄せられてしまったのだろうか!!

さらに、-11を一桁ずつ足すと、-(1+1)=-2となる。このように一桁にして読み解く場合は、必ず、1から9までの次元数と呼ばれるものに変換するそうなので、-2は、一周回って、9−2=7に変換される。この7という次元数の意味は、「ナ」:「核・重要なもの」である。出たあ! 「ナ」とは、カタカムナの核を表し、ナと+は同じで、統合のマークだそうだ。また、「ナ」は、7を数霊にもつ「ワ」の意味もあわせ持つので、「ワ」=「和」(調和)の意味も持つ。つまり、「ナ」は、調和する核ということになる。陰でも陽でもない、一元化、一体化された調和するカタカムナの核ということになる。えーっ! ということは、マカバって、まさにカタカムナ文明の核心ではないですか! そうであったか!

 

マカバのエネルギー

いろいろな説があり、調べれば調べるほど、なんだか神秘的なエネルギーを持っていそうなマカバ。折り紙を淡々と折っていると、本当に松果体が活性化してくるくると回りだしたような気もするし、完成したマカバをいろいろな角度から眺めながらいじっていると、不思議な瞑想状態になるような気もする。家族や友人たちと一緒に、マカバをつくって遊んでみませんか? 日本の古代文明を妄想しながら。

 

参考資料

「カタカムナ 数霊の超叡智」吉野信子著、徳間書店

「星型正八面体を折ってみた」 https://www.youtube.com/watch?v=_jEg46O7354

 

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井垣伸子

井垣伸子

数学者 東京都出身。関西学院大学教授、博士(工学)。数学を実社会に応用して、複雑な状況における意思決定を支援する研究をしている。氣圧療法士の資格をもつヒーラーでもあり、みえないものへの興味がつきない。みえないものをとらえようとする写真家でもある。
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