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Feb 26, 2018

瀬戸内小豆島~心地よく向き合う

Share Cycling

Photo & Text by Hiroyuki Arimoto

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私は福岡県北九州市の出身。

縁あって今、住んでいるのは日本の「OLIVE  ISLAND」。

瀬戸内海で淡路島に次いで二番目に大きい島、「小豆島」。

Share Cyclingが日本でも増えている。

本当は、Shared Bicycleだが、「Cycling」というといかにも日本人が好みそうな自然の中に

自転車を駆ける、爽快なイメージが沸く。

今、日本では自転車シェアリングサービス事業に自転車大国中国の北京に本社を置くMobike、日本企業ではNTT DOCOMO、Soft Bankが主に参入している。

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各々特徴があり、何を求めるかで自ずと付き合う会社が変わってくる。

例えば、札幌・福岡など地方の大都市は中国で絶対的な占有をもっており会員組織の大きなMobikeを採用している。中国人観光客にもっと来て欲しいし、その人達の利便性に寄与しようというものだ。しかし、中国だから再配置などのことは考えず、あっちこっちに借りられていった自転車は収拾がつかず、どうしたらいいんだ状態。

NTT DOCOMOは、日本の大企業として「ちまちました商売なんかできるか!」といわんばかりに各行政機関への働きかけを主として、少しでも地域活性化をしたい地方公共団体や県・市・区などから予算を取り付けてこれだけの自転車を沢山拠点を持っているドコモ営業所やセブンイレブンなどに置かせます的な営業トーク。

しかし、予算には限りがあり「今回はこちらに設置します。」となると設置されてない地域は、「なぜ、うちの地区には置いてもらえないんだ?不公平じゃないか、同じように税金を納めているぞ」と言ったとか言わなかったとか…

そして最後にSoft Bankモデル。

今回、ご縁あってこのSoft Bankモデル「HELLO CYCLING」を小豆島で採用することになった。採用になったといっても県や町がお金を出している訳ではない。

ここの若者が集う提携会社が自ら資金調達をして、小豆島での実証実験を始めた。

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現在、72台の電動アシスト自転車を投入、4月末までにさらに60台追加し、来年4月から始まる瀬戸内国際芸術祭までに300台にしようという計画だ。

地域の協力者と組んで観光客の利便性をビジネス軸として構築しようというものだ。

やはり驚かされるのは人口28000人、外周158kmもある島で観光地モデル事業を展開しようという発想である。これは経営側の裏付けされた自信と先を観る力だと思う。

電動自転車のバッテリーは満タンで70kmもつという。西の土庄港から東の端である映画村まで走っても片道24km。楽々走行が可能で瀬戸内で一番高い山を擁する寒霞渓山頂に架かるロープウェイ乗り場までも立ち漕ぎせずに行けるという。

すでに小豆島旅行を販売する旅行会社へも売り込みが浸透しており、スマホからの登録不要のハローカード(ベイカード)を島内至るところで販売しており、24時間1,500円だ。

当然、万が一に備えて365日24時間保険対応。一定箇所に集まった自転車を元のステーションに戻す再配置までシステム化してある。画期的だ。

IOT技術による決済システムやアプリによる位置情報の確認などを構築したからこそ出来たサービスである。

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きっと遠くない未来、小豆島もハワイのように沢山の自転車が並び気軽に自転車を借りる日がくるのであろう。風光明媚な島を若い女の子たちが愉しく自転車を駆ける姿は眩しく映る。

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ArimotoHiroyuki

一般財団法人岬の分教場保存会 専務理事 / 小豆島映像支援実行委員会理事 / 一般社団法人小豆島観光協会理事 / 小豆島町観光協議会副会長 / 四国ディスティネーションキャンペーン小豆島誘致実行委員会本部長 / 一般財団法人一本のクギを讃える会理事 / 故高峰秀子家アドバイザー/ 1962年福岡県北九州市生まれ。 観光施設二十四の瞳映画村の再生立て直しのため、平成12年に民間人より常勤役員として登用される。映画「八日目の蝉」、ドラマ「二十四の瞳」、CM「ダイハツ第3のエコカー」、「トヨタパッソ」などの数多くの映画・ ドラマ・旅番組・CMに関わる一方、施設内に1950年代日本映画黄金期ギャラリー、ギャラリー松竹座映画館や邦画シネマアートウォールの建設をし、古き日本映画の普及活動に力を入れる。また、音楽分野では女優島田歌穂によるミュージカル「二十四の瞳」東京公演・小豆島公演、日本最大ゴスペルクワイヤであるアノインティッド・マス・クワイヤーによる棚田を背景にした農村歌舞伎舞台でのゴスペルプロデュースや、スタジオジブリや映画監督・俳優などを用いたトークイベント「喋楽苦」、木下惠介生誕100年ひとつ木の下プロジェクト事務局や人気舞台 劇団☆新感線を映像化したゲキ×シネを小豆島で上映するなど地方から中央へ発信することを基本に活動する。
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