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Jul 3, 2018

頭蓋骨調整への旅

~目標を持たない生き方~

Photo & Text by Koto Tadahiro

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今年に入ってから急に仕事で海外からのオファーがあり自分でも驚きを隠せずにいます。
思ってもみなかったことがどんどん実現していく。
不思議な気分に浸っていました。

僕は5年ほど前から同業の先生方にコトー流の施術の方法論をシェアしています。
そのセミナー開催回数もそろそろ300回くらいになりそうなところまできました。
子供の頃は引っ込み思案で人前で話すなんてことはできなかったのに不思議なものです。

でもこれは実は体調が関係しているようにも思えます。

僕は子供の頃からずっと体調が悪くその影響で引っ込み思案だったんじゃないかと思うのです。
体の調子が良くなり自分の人生を自分のものにした頃から仕事にも自信が出てきて積極的になってきた経緯があります。

国内でのセミナーは東京の自分のサロンをベースとして札幌、大阪、京都、神戸、福岡、那覇にて定期セミナーをやらせていただいております。
それぞれ1年のうちで開催できるセミナーの回数は違えど必ず立ち寄らせてもらう大切な場所なんです。
そしてその行く先には信頼のできるパートナーの先生がいてたくさんの受講生もいます。
僕は彼らが大好きです。

そして彼らにはいつもただテクニックを教えて終わりということだけはしたくなくていろいろとお話をさせていただきます。
先日も札幌セミナーで「目標は立てるな」というお話をさせていただきました。

え?目標は立てない?と思った方もいらっしゃると思います。

ここからは僕が実践してきたやり方です。

日本では現在PDCAという言葉がビジネスシーンで流行っていてそれを実行することで目標に近づき仕事や人生を思い通りに運んでいくといった方法論があります。
P・・・Plan

D・・・Do

C・・・Check
A・・・Action
これを回していくことで計画実行の質が良くなることはとてもよく理解しています。
ただ気をつけなければいけないのは計画を立てることに固執してしまい大事なものを見失う可能性もあるのではということ。
僕の場合、目標を立てることで満足し、その後うまくまわらない感じがしていました。
お飾りのような目標を立ててもなんの役にも立たない。

僕にはどうもこういったサイクルの中に自分の仕事を落とし込むことができませんでした。
またやれたとしてもストレスが溜まるのはなんとなく想像がつきます。
日常起こることは想像の範囲を超えることが多くその都度計画を変更せざろうえない状況だったこともあるかもしれません。

しかし僕はこの仕事で独立した時にそういう言葉はない時代でしたがまさにこのPDCAで仕事を改善していたように思います。
それはそういいうことがいいことであるという思い込みからだった。
それは技術的なところでもそうですし経営的にもそういったことを意識していたように思います。

しかし途中で気がついたのです。
目標を立てるとそこがゴールだと思ってしまいがち。
ゴールを迎えた時の爽快感はあったように思いますがまたすぐにその上の目標を立てねばならない。
その結果それ以上を追い求めるだけということを感じ始めました。

売り上げは経営を考えていくうえでとても大切なのですが所詮はひとりで運営しているサロンですから売り上げ目標を立てても限界があります。
それは毎日施術できる人数が決まっているからです。
誰かを雇ってうまくいけばそれもクリアしていくことでしょう。
単価を上げれば簡単かもしれません。
しかし僕の仕事のスタイルは違います。
自分1人で最初から最後まで施術をする。
クライアントとの信頼を築く。
でもそれでは「それ以上」は無理なのです。

そういった限界にぶつかる度にストレスを抱えて行きました。
そうこうしているうちに僕はいつの間にか目標を立てることをやめました。
やめたというか諦めたというか・・・
そしてただ日々一生懸命やることだけに集中しました。

すると・・・
そちらに考えを切り替えてからの方が月の売り上げもあがりどんどんテクニックも完成に近づいてきました。

なぜか?
それは「目標を持たない」から実現できたこと。

僕は目標を持たずにその日その日を、そしてその場でぶつかったことに関してその場で考えて進むことの方が意外性があっておもしろいということ。
こういったことを味わっていくうちに、目標を持たないことが自分でも知り得なかった自分を知ることとなり、予想もしていなかった未来に連れて行ってもらえるということに気がつきました。

そのように行動していたので全国からセミナーのオファーをいただき、さらには海外からのオファーも届いたのだと思います。
僕は海外でセミナーをやる、施術をやるという目標は立てたことがありませんでした。
逆説的ですがそれが故にそういったことが実現できたのだと思います。

最初からそれを目標にしていたらガツガツしてしまい目的遂行のための海外セミナーになってしまっていたように感じるのです。

そうではなく求められた時にいく。

そんなスタンスだったから縁があったように思うのです。

海外からの誘いも,昔から海外に出かける機会が多かったことも,抵抗感なくすんなりと行けた要因だったと思うと,自分が過去に海外に行っていた経験も無駄ではなかった、ということにも気がつかされました。
海外を放浪していた時は目標を見つけられずにいましたが、いまとなってはその頃の自分が愛おしい。
あの苦しかった時代があるから今の幸せを実感しています。

自己肯定感、自分への信頼、直感を信じそれをベースに生きていく。
今後も僕は目標は立てずに、その日その日を生きてみて感じた方向に進んでいくつもりです。

 

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KotoTadahiro

KotoTadahiro

1971年東京生まれ。大学卒業後2つの会社、フリーライターなどの経験を経て26歳の時に直感的に整体業界へ。 整体の専門学校を卒業後5年で6か所にて修行。 2004年横浜市日吉にて独立開業後自由が丘、奥沢にてサロンを展開。 2016年屋号をK-styleから整体サロンSolecka(ソレシカ)に変更。 頭蓋骨の研究を始めて約10年。独自の頭蓋骨調整法で全国よりクライアントが集まる。施術家向けのテクニックDVD作品を出すのと同時にコトー流の整体をマスターした療術家を育てるべくセミナーを12ブランド展開して後進の育成に努めている。
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