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Sep 4, 2020

発耳航海記

「真ん中おなじ」

Photo & text by Shala

先日、少し二日酔いの朝、一人で散歩に行った。
久しぶりの公園は、草が膝くらいまで繁っていた。いつもは綺麗に刈られているのに。
犬を連れたおばさんが、「おはようございます」と声をかけてくれた。
「こんなに草が茂っているのは初めてです」と言うと、「夏はいつもこうなのよ」と教えてくれた。
確かに去年の夏は毎日オフィスに行く生活で、朝公園に行くなどという発想はなかった。この変化に少し嬉しくなる。
おばさんのクリクリの目をした犬が、私の足元にボールを置く。
遊んで欲しいようだ。
ボールをキックすると、取って来てはまた足元に戻って、クリクリした目で見つめてくる。
私はまた蹴る。
そんなことをしながらおばさんとの会話は続く。
「私は、小さい頃から家に、鳥や猫や犬がいてね。彼らと、人間は、言葉の種類が違うだけで、私には何も変わらないのよ。中身はみんないーっしょ。」
と、おばさん。
そんな話をしていると、今度はボールを咥えずに帰って来てクリクリお目目で私を見つめる犬。
「あら、あなたボールはどこ?そろそろ帰ろう。ボール取っておいで」とおばさんが言った。
犬は取りに行く。
「え?日本語分かるんですか!?」私が驚いて聞くと、
「そうなのよ。小さい時から毎日毎日話しているから、結構理解しているみたいなの。」と、おばさん。
パン屋の場所も覚えているし、自転車と言うとカゴに乗って待っているそうだ。
私たち生き物は、一体どうやって会話をしているのだろう?
本当に違う存在なのだろうか?

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Yuko Murakami

Yuko Murakami

宇宙のお仕事をするコラムニスト。 大学では教育学を専攻。元幼稚園教諭。カナダでのワーキングホリデーや バックパッカー旅、人生に登場してくれたたくさんの人たちとの出会いのお陰で段々と世界の見え方が変わる。からだと心とマインドのつながり、宇宙の真理、自然との共存、、、そんなことを学ぶのが大好き。 20〜22歳の時に精神的にどん底体験をする。そこから精神的な成長を求めてスピリチュアルジャーニーが始まった。ヨガ、ヒーリング、レイキ、気功、フラワーエッセンス、ホメオパシー、メディテーション、アロマ、シュタイナー教育、アーユルヴェーダ、ハーブ、などなど せっかく人間として貰っている命を思い切りエンジョイ出来る人が一人でも多く増えるように。そんなことを様々な視点からお伝えしていけたらと思っています。
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