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Sep 3, 2021

気がつけば魚がいた

「絡まる要素」

Photo & text by Takuya Hikita

魚を輸出するという観点においても、どの魚をどう発信していくのか、迷いと不安が生じてしまい、地域の美味しいものではなく、「日本で売れているもの」=「日本で既にコモディティ化が進んでいる商品」を販売促進してしまう傾向が強いように感じる理由はここにある。「世界に築地を売りに行く」この考えを改善し、問題点を洗い直す。

では2018年12月に進出国がなぜカナダなのか。その点について、地域性や生態系及び商機といった解説を深めていく事にしよう。まずは先述通り、私自身が家族ある身である為、妻子に危険が及ぶ地域や衛生環境が過酷過ぎる地域は向かない。ここで数十各国の選択肢は消える。数年前から流行っている「クオリティオブライフ」という言葉ではないが、仕事=魚=夢=人生という私にとっては「家族の時間」「家族の成長」という要素は大きい。

次に水産ビジネスの組み立てにおいて、「両軸の関係性」「相互補完のモデル」というキーワードが大切になる。かみ砕いて表すと、「輸出・輸入できる環境が整う場所」という事であり、それは「産地であり消費地である」とう言葉にも置き換えられる。極端な例の方が分かりやすいが、カンボジアでは甘エビ・サケは獲れない、カナダでは多く獲れる。どっちがいい?カナダにしよう。といった考え方においても進出すべきエリアが絞られる。あえて本書では抜粋版を空欄掲載するが、〇×式で下記を埋めることで方向性を決めていった。

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Hikita Takuya

Hikita Takuya

疋田拓也(Hikita takuya)東京都世田谷区出身、父親の実家である静岡県・沼津にて魚釣りをしたことから、すっかり魚の「とりこ」になる。大学時代は海洋学科にて魚類行動学・機能栄養学を専攻。築地魚市場㈱に入社後、セリ人として鮮魚・冷凍魚を取り扱う。その後、北米での原料買付・アジア向けへの輸出業務を経験。その後、2018年「TSUKIJI FISH MARKET Inc.」をバンクーバーに設立。モットーは「ニッチの強者」
Hikita Takuya

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